オンラインで日本語を教えることは、自宅で働きながら世界中の生徒とつながれる素晴らしい方法です。
そして様々なメリットがあります。
・自宅や滞在先で働ける。
・世界中の生徒とつながれる
・時間的制約がない
・外貨を稼げる
このような働き方を実現したい方に、この記事ではオンライン日本語教師の始め方を紹介します。
必要なスキルと資格
■日本語教師の資格
オンラインで教えるために必須の資格はありませんが、日本語教育能力検定試験や日本語教師養成講座の修了が推奨されます。
これらの資格があると、信頼性が高まり、生徒の獲得に有利です。
また日本語教師養成講座の修了などの資格があれば、オンラインプラットフォームのitalkiでプロの講師として登録することも可能です。
■ITスキル
オンライン授業をスムーズに行うためには、基本的なITスキルが必要です。
例えば、ビデオ会議ツール(ZoomやSkypeなど)の操作、デジタル教材の作成、そしてオンラインでのコミュニケーション能力が求められます。
このようにITスキルといっても特別なことではないので、やっていけば自然と身に付くと思います。
レッスンをするにあたって必要な物
・パソコン
・ヘッドセット
・インターネット環境
・小さいホワイトボードとペン
■パソコン
パソコンはカメラ付きでメモリが8GB以上なら問題なくZoomやSkypeなどを使ったレッスンを行うことができるでしょう。
もしご自身のパソコンが古くて、メモリが4GBなら、オンラインレッスンを始めるのを機に買い替えを検討したほうがいいと思います。
注意:メモリが4GB以下の場合は複数のファイルを開きながらレッスンをすると、パソコンがスムーズに動作しない可能性があります。
富士通オンラインショッピング↓
■ヘッドセット
オンラインレッスンをする際はヘッドセットが必須です。
学生の声も聞こえやすいですし、教師の声もマイクを通してクリアに学生に届きます。
教師の声の質が悪いのは、学生にとって、非常にストレスです。
学生がレッスンを受けるにあたって、良い学習環境を提供するために、ヘッドセットは必要になります。
イヤホン型、ヘッドホン型がありますが、どちらでも大丈夫です。
ご自身のお好みでお選びください。
イヤホン・ヘッドホン専門店e☆イヤホン↓
■インターネット環境
快適にZoomをするなら、インターネットの速度は10~30Mbps程度あれば、安心です。
レッスン内で聴解をしたり、動画を見せたりすることも問題ありません。
スマホでデザリングという方法もありますが、ギガをたくさん使いますし、安定したネット環境が必要なので、ネット回線を契約したほうがいいです。
SoftBank光↓
■小さいホワイトボードとペン
文字を教えるときは、小さいホワイトボードとペンがあれば便利です。
また、絵が得意なら、学生の興味を引きながらレッスンをすることができるでしょう。
パワーポイントや様々なアプリを活用してレッスンもできますが、たまにアナログな方法ですると、マンネリを避けることもできます。
生徒の獲得とマーケティング
教える環境が整ったら、次は学習者を獲得します。
主な方法は
・オンラインプラットフォームに登録する
・InstagramFacebookなどのSNSで集客する
・求人サイトを見て仕事を探す
■オンラインプラットフォームの活用
オンラインプラットフォームを活用することで、生徒を効率的に募集できます。
また、自分で授業料、予定を設定するので、自由な働き方が可能です。
以下のプラットフォームが有名です。
italkiは日本語教師のオンラインプラットフォームとして最も知名度が高いプラットフォームです。
日本語教師養成講座修了などの資格があると、プロの講師として登録することができます。
学習者にとっても、資格のある先生から学びたいと思いますので、資格がない方は養成講座を受講してみてはいかがですか。
(italkiは日本語講師の募集を停止していることがありますので、タイミングを見て登録してください。)
■InstagramFacebookなどのSNSで集客する
SNSを使って集客している方も多くいます。
InstagramやFacebookで日本語学習に関する情報を発信したり、YouTubeで無料のレッスン動画を提供したりすることで、フォロワーを生徒として獲得できることがあります。
その際に英語を使って投稿すると効果的で、英語力があると有利だと言えます。
英語の必要性を書いた記事はこちら↓
■求人サイトを見て仕事を探す
オンライン日本語教師の募集をしている求人サイトは主に
その他、日本語教師の求人サイト、またはIndeedなどの一般のサイトでも仕事を探すことができます。
しかし注意として、このようなサイトでの求人は基本的には経験者を募集していることが多いです。
そのため、前述した「プラットフォームに登録」か「SNSを活用して集客」のほうが未経験者にとってはいいと思います。
教材の準備と授業の計画
■教材
オンライン授業では、教材の選び方が重要です。
オリジナルの教材を作成することで、より個別化された授業が可能になります。
ですが、オリジナル教材を作る労力はかなりのものなので、市販の教材や無料の教材をうまく活用しましょう。
以下、おすすめの教材です↓
<初級>
・初級日本語げんきⅠ
・まるごと入門(かつどう)
・できる日本語初級
みんなの日本語初級Ⅰ
<中級>
・中級を学ぼう(中級前期)
・できる日本語中級
・まるごと中級
・みんなの日本語中級Ⅰ
<日本語能力試験>
・TRY!文法から伸ばす日本語
・新完全マスター(文法)
・日本語総まとめ(文法)
・絶対合格!日本語能力試験完全模試
■授業計画の作成
各生徒のレベルや目標に応じて、授業計画をカスタマイズしましょう。
そのために授業前や授業の初回にしっかりとヒアリングして、学習目標や勉強したいことなどを聞き出しましょう。
例えば、以下のような学生がいるとします。
- 日本語能力試験N4に合格した
- 6か月後の試験でN3に合格したい
- 文法と聴解が苦手なので、レッスンで勉強したい
まずはテキストを選びます。
今回は文法と聴解のテキストを選び、1コマのレッスンでどのぐらい勉強するか決めます。
次に文法が何時間で全てが終わるか、計算します。
聴解の場合は、レッスンではある程度の問題数を扱って、残りは自習でもいいかもしれません。
トータルの時間が出たら、学生と週何回、何時間レッスンを受けるか相談して、開始します。
レッスンを続けていって、何か改善点があったら、その都度調整して、できるだけ学生の希望に沿ったレッスンをします。
このようなことがよくわからない、不安な人は日本語教師養成講座などを受講してもいいと思います。
そこで仲間を作って、いろいろ相談したり、切磋琢磨してみてはいかがですか。
まとめ:まずはやってみよう
いろいろ説明しましたが、オンライン日本語講師を始めるためには、パソコン、ネット環境さえあればできます。
まずはオンラインプラットフォームに登録して、一度やってみることです。
一生懸命レッスンをやって、教師自身も勉強して、反省して、改善を続けていけば、必ず素晴らしい先生になれます。
一歩踏み出してみましょう。