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👇みんなの日本語中級2課の文法解説です。
~たら、~た
[導入]※状態の変化
教師:とても暑いときはどうしますか。
学生:エアコンをつけます。
教師:エアコンをつけました。涼しくなりました。
エアコンをつけたら、涼しくなりました。
教師:学生のときはとても細かったです。
今、社会人になりました。太りました。
社会人になったら、太りました。
エアコンをつけたら、涼しくなりました。
社会人になったら、太りました。
※__は変化を表す動詞[導入]※発見
教師:今までどんなプレゼントをもらいましたか。
学生:○○をもらいました。
教師:私は子どものとき、クリスマスプレゼントをもらいました。
プレゼントを開けたら、ゲームボーイが入っていました。
教師:昨日スーパーに買い物に行きました。
レジでかばんの中を見たら、財布がありませんでした。
プレゼントを開けたら、ゲームボーイが入っていました。
レジでかばんの中を見たら、財布がありませんでした。
[意味]
①「Xたら、Yた」で、動作Xの結果、Yが生じたという意味を表す。(状態の変化)
②「Xたら、Yた」で、動作Xの結果、Yを発見したという意味を表す。(発見)
[接続]
Vたら、V/Aた
[補足説明]
①の後件には、意志的な表現は使わない。
②の後件には、存在動詞・形容の過去形、「自動詞て形+いました」など、発見した状態を表現が使われる。
[例文]
(①状態の変化}
- エアコンを続けたら、涼しくなりました。
- よく寝たら、元気になりました。
- 毎日運動したら、痩せました。
(②発見)
- 箱を開けたら、プレゼントが入っていました。
- かばんの中を見たら、財布が入っていませんでした。
- 会議室に行ったら、部長がいました。
~というのは~のことだ/・・・ということだ
[導入]
教師:サラリーマンという言葉を知っていますか。
サラリーマンというのは会社で働く男の人のことです。
教師:(禁煙が書いてある写真を見せて)これは何ですか。
学生:禁煙です。
教師:どういう意味ですか。
禁煙というのはここでたばこを吸ってはいけないということです。
教師:○○は何ですか。○○というのはどういう意味ですか。(○○は学生の国の言葉)
学生:○○○○のことです。
サラリーマンというのは会社で働く男の人のことです。
禁煙というのはここにたばこを吸ってはいけないということです。
〇〇というのはどういう意味ですか。・・・〇〇〇〇のことです。
[意味]
言葉の意味を説明するときの表現。
[接続]
Nというのは Nの + ことだ
Nというのは 文 普通形という + ことだ
[例文]
- サラリーマンというのは会社で働く男の人のことです。
- ツンデレというのは、厳しくしたり、優しくしたりするということです。
- 立入禁止というのはここに入ってはいけないということです。
- 「イケボ」というのはどういう意味ですか。・・・かっこいい声のことです。
- 「3密」というのは密閉、密集、密接のことです。
・・・という~
[導入]
(未婚率のグラフを用意する)
ニュースを見ました。結婚しない人が増えています。
結婚しない人が増えているというニュースを見ました。
日本人は英語ができない人が多いです。
ですから、子どものときに、留学させたほうがいいという意見/考えの人が多いです。
結婚しない人が増えているというニュースを見ました。
子どものときに、留学させたほうがいいという意見/考えの人が多いです。
[意味]
「話、うわさ、考え」など、発話や思考を表す言葉の内容を示すときの表現。
[接続]
文 普通形 + というN
[補足説明]
Nは「話、噂、考え、意見、意志、批判、ニュース、アドバイス」など発話や思考を表す言葉を使う。
[例文]
- 結婚しない人が増えているというニュースを見ました。
- ミラーさんに彼女ができたという噂を聞きました。
- 子どものときに、留学したほうがいいという意見の人が多いです。
- 先生にもっと言葉を覚えたほうがいいというアドバイスをもらいました。
- 夜、かばんをとられるという事件がたくさん起きています。
- 私の会社には、仕事中スマホを見てはいけないという規則があります。
・・・ように言う/注意する/伝える/頼む
[導入]
昨日、学生に言いました。「宿題は明日出してください。」
私は学生に宿題は明日出すように言いました/伝えました。
○○先生は学生に注意しました。「もう遅刻しないでください。」
○○先生は学生にもう遅刻しないように注意しました。
明日、母がデパートに行くので、姉は「ケーキを買ってきて」と頼みました。
姉は母にケーキを買って来るように頼みました。
私は学生に宿題は明日出すように言いました/伝えました。
〇〇先生は学生にもう遅刻しないように注意しました。
姉は母にケーキを買って来るように頼みました。
[意味]
「~なさい」「~てはいけません」「~てください」など指示や依頼の内容を間接的に引用するときの表現。
[接続]
V辞書形 ように + V
Vない形 ように + V
[補足説明]
「ように言われた」「ように注意された」など受身形を使うこともある。
[例文]
- 山田さんに明日8時までに学校に来るように言ってください。
- 学生に授業中話さないように注意しました。
- リーさんに明日パスポートを持って来るように伝えてもらえますか。
- 先生に走らないように注意されました。
- 友達にお土産を買って来るように頼まれました。
- 彼女に他の女の子と連絡しないように言われました。
~みたいだ・~みたいな~・~みたいに・・・
[導入]※比喩
(ホテルの部屋の写真を見せて)
これは私の部屋です。とてもきれいです。
私の部屋はホテルみたいです。
私はホテルみたいな部屋に住んでいます。
(ウサイン・ボルトの写真を見せて)
彼はとても速いです。
彼はロケットみたいに速いです。
彼はチーターみたいに走ります。
私の部屋はホテルみたいです。
私はホテルみたいな部屋に住んでいます。( _ が名詞)
彼はロケットみたいに速いです。( _ が形容詞)
彼はチーターみたいに走ります。( _ が動詞)
[導入]※例示
教師:どこへ旅行に行きたいですか。
学生:○○へ行きたいです。
教師:私は古い町が好きです。例えば京都、奈良…。
京都みたいな古い町へ旅行に行きたいです。
教師:高いブランドが好きですか。高いブランドは何がありますか。
学生:ルイヴィトン、シャネル、プラダ…
教師:私の姉も好きです。
姉はルイヴィトンみたいな高いブランドが好きです。
京都みたいな古い町へ旅行に行きたいです。
姉はルイヴィトンみたいな高いブランドが好きです。
[意味]
- 比喩。「N1はN2みたいだ」で、N1の特徴を他のものN2にたとえて示す場合に使う。
- 例示。「N2みたいなN1」で、N2を例に挙げて、N1の特徴を述べるときに使う。
[接続]
N + みたいだ
N + みたいなN
N + みたいにV/いA/なA
[補足説明]
- みんなの日本語中級1課の「~ようだ」と「~みたいだ」の意味に違いはないが、「~みたいだ」のほうがカジュアルな表現として使われる。
※「みんなの日本語中級1課」のページへ
[例文]
(比喩)
- リーさんはいつも泣いて、子どもみたいです。
- カリナさんの部屋はすごくきれいで、ホテルみたいです。
- この声優は子どもみたいな声が出ます。
- 彼女のうちはお金持ちで、公園みたいな庭が家にあります。
- このお酒はジュースみたいに甘いです。
- 彼はイルカみたいに速く泳ぎます。
(例示)
- HIKAKINみたいなYoutuberになりたいです。
- ドラえもんみたいなロボットが欲しいです。
- チョコレートみたいな甘い料理が苦手です。
読む・書く「外来語」
[QAで内容確認]
(1段落目)
- Qこの人は外来語がよくわかりますか。・・ A いいえ、わかりません。
- Q外国人は外来語が簡単ですか。・・ A いいえ、難しいです。
(2段落目)
- Q何が難しいと言っていますか。・・ A 発音が難しいと言っています。
- Q例えば発音は何が難しいですか。・・ A コーヒーとコピーです。
(3段落目)
- Q何が複雑でよくわからないと言っていますか。・・A 使い分けです。
- Q例えば何がわからなかったですか。・・ A 「ご飯をください」と言ったら、「ライスですね」と言われたり、「アドレスは?」と聞かれて、住所を教えたら、びっくりされました。
- Q「アドレス」とは何ですか。・・A メールアドレスです。
- Q「アポ」とは何ですか。・・ A アポイントメント、約束です。
- Q「プレゼン」とは何ですか。・・ A プレゼンテーションです。
(4段落目)
- Qどうして「アイデンティティ」や「コンプライアンス」はカタカナで言いますか。・・ A 日本語でうまく言えませんから。
- Q「ポリシー」と言う人がいますが、何が問題ですか。・・ A 「考え方」「やり方」と言ったほうが正確でわかりやすいです。
(5段落目)
- Qこの人は外来語に反対ですか。・・ A いいえ、反対じゃありません。
- Qどうして「いいえ」ですか。・・ A 普通に使っている「シャツ」や「パソコン」などは今さら変える必要はありませんから。
- Qこの人は外来語について何と言っていますか。・・ A 外来語は日本語になくてはならないものだが、使いすぎはよくないです。「バランス」が取れた使い方を考えなければならないと思います。
【中級レベル以上】おすすめの文法の本
①教師と学習者のための日本語文型辞典
こちらの本は3000項目以上の文型や表現形式を豊富な例文を用いて、丁寧に解説してあります。
中級以降の日本語学習者にはもちろん、日本語教師の授業準備にも重宝されています。
②中級日本語文法と教え方のポイント
文法項目の意味や使い方だけでなく、その文法が「どのような場面で使われるか」にも重点を置いて解説されています。
また、その文法項目が「どんな語とよく組み合わされるのか」や、類似表現との違いについても詳しく説明されているので、学生の疑問に上手く答えたいという先生にとっては非常に役に立つ1冊です。