みんなの日本語中級8課 教案・教材

みんなの日本語中級1

👇使用教材


👇下の項目をクリックすると、教材がダウンロードできます!

👇みんなの日本語中級8課の文法解説です。

(1)~あいだ

[導入]

電車に乗っているとき、何をしますか。

私は電車に乗っているあいだ、音楽を聞きます。


みなさんは、小学生、中学生、高校生のときはいい学生でしたか。

授業のとき、先生の話を聞いていましたか。

私は真面目な学生ではなかったです。授業のとき、よくマンガを読んでいました。

中学生のころ、授業のあいだ、よくマンガを読んでいました。


みなさんはいつこの学校を卒業しますか。

私はみなさんがこの学校にいるあいだ、しっかりサポートします。

<板書>

私は電車に乗っているあいだ、音楽を聞きます。

中学生のころ、授業のあいだ、よくマンガを読んでいました。

私はみなさんがこの学校にいるあいだ、しっかりサポートします。

[意味]

「XあいだY」で、Xが継続しているときに、同時にYも継続していることを表す。

[接続]

Vている + あいだ

いる/ある + あいだ

Nの + あいだ

[補足説明]

後件の継続動作は「~ている/~ていた」を使うことが多いが、否定形の場合は「~ない/~なかった」を使う。

[例文]

  • 車を運転しているあいだ、音楽を聞いています。
  • 電車に乗っているあいだ、いつも本を読んでいます。
  • 日本にいるあいだ、アルバイトを続けるつもりです。
  • 中学生の頃、授業のあいだ、友達と話してばかりいました。
  • 夏休みのあいだ、全然勉強しませんでした。
  • 会議のあいだ、彼は一言も話さなかった。


(2)~あいだに

[導入]

(「あいだ」と「あいだに」を比較して)

授業のとき、トイレに行きます。何分ぐらいで帰ってきますか。

2,3分ですね。「授業のあいだ、トイレに行きます」じゃありません。

授業のあいだに、トイレに行きます。


私は電車に乗っているとき、ずっと寝ています。

電車に乗っているあいだ、寝ています。

ときどき、LINEが来て、起きます。

電車に乗っているあいだに、LINEが来ました。


みなさんは、来年卒業ですね。

みなさんがいるあいだに、一緒にご飯を食べたいですね。

<板書>

授業のあいだに、トイレに行きます。

電車に乗っているあいだに、LINEが来ました。

みなさんがいるあいだに、一緒にご飯を食べたいですね。

[意味]

「XあいだにY」で、Xが継続しているときに、Yが発生することを表す。

[接続]

Vている + あいだに

いる/ある + あいだに

Nの + あいだに

[例文]

  • 赤ちゃんが寝ているあいだに、お父さんが帰って来ました。
  • 母が出かけているあいだに、冷蔵庫にあるプリンを食べた。
  • 電車に乗っているあいだに、メールが来ました。
  • 日本にいるあいだに、富士山に登ってみたいです。
  • 休みのあいだに、レポートを作ります。
  • 旅行のあいだに、飼っている猫が逃げてしまいました。


(1)~まで

[導入]

昨日の夜は何をしましたか。私はずっとYoutubeを見ました。

昨日寝るまで、Youtubeを見ました。


みなさんは友達を待っているときに、何をしますか。

私はいつも友達が来るまで、本を読みます。

<板書>

昨日寝るまで、Youtubeを見ました。

私はいつも友達が来るまで、本を読みます。

[意味]

「XまでY」で、Xは最終的な期限になり、Yは継続する動作や状態を表す。

[接続]

N + まで

V辞書形 + まで

[例文]

  • 今日は5時まで勉強します。
  • 日本に来るまで、サッカーをしていました。
  • 昨日寝るまで、YouTubeを見ていました。
  • 大学に入るまで、毎日日本語を勉強します。
  • アルバイトが終わるまで、待ってもらえますか。


(2)~までに

[導入]

私はしたいことがあります。スカイダイビングをしたいです。

40歳になるまでに、スカイダイビングをしたいです。


10時から会議が始まります。会議の前に何をしなければなりませんか。

会議が始まるまでに、資料をコピーしなければならない。

<板書>

40歳になるまでに、スカイダイビングをしたいです。

会議が始まるまでに、資料をコピーしなければならない。

[意味]

「XまでにY」で、Xは最終的な期限になり、Yは1回の出来事を表す。Xより前にYが発生する。

[接続]

N + までに

V辞書形 + までに

[例文]

  • 子どもの頃、10時までにうちへ帰らなければなりませんでした。
  • 40歳になるまでに、スカイダイビングをしたいです。
  • 会議が始まるまでに、資料をコピーしなくてはいけません。
  • 結婚するまでに、海外旅行をたくさんしたいです。
  • 友達が来るまでに、部屋の掃除を終わらせます。


~た~(名詞修飾)

[導入]

(それぞれ写真を用意して)

<板書>

めがねをかけている男の人 → めがねをかけた男の人

赤いシャツを着ている人が座っている。 → 赤いシャツを着た人が座っている。

割れているお皿が置いてある。 → 割れたお皿が置いてある。

[意味]

「眼鏡をかけている人」のように、動作や変化が終わった結果の状態を表す。

[接続]

Vた形 + N

[補足説明]

動作が進行中の状態を表す「~ている」が名詞を修飾する場合は、「た形」に変えると別の意味になる。

例)あの学生は眼鏡をかけています。= 眼鏡をかけた学生

  山田さんは本を読んでいます。≠ 本を読んだ山田さん

[例文]

  • 浴衣を着た人が座っています。
  • 壊れたゲームが捨ててあります。
  • 割れたお皿が床にあるので、気を付けてください。
  • 電気がついた部屋があったら、消しておいてもらえますか。
  • あそこにマスクをした人が立っています。
  • ペットボトルを持った男の人が歩いてきます。


~によって・・・

[導入]

食べ物は何が好きですか。好きな食べ物はみんな違います。いろいろです。

好きな食べ物は人によって違います。


みなさんは1年中、同じ服を着ますか。春、夏、秋、冬、それぞれ違いますね。

季節によって、着る服を変えます。


朝ご飯は何を食べますか。

私は朝に何を食べるかは日によります

<板書>

好きな食べ物は人によって違います。

季節によって、着る服を変えます。

朝に何を食べるかは日によります。

[意味]

「XによってY」は「Xの種類に対応して、Yも変化すること」を表す。

[接続]

N + によって

[補足説明]

  • 後件には「変わる、違う、いろいろだ、さまざまだ」などの表現が使われる。
  • 「~によります」という形で使われることもある。

[例文]

  • 好きな食べ物は人によって違います。
  • 好きなタイプは人によっていろいろです。
  • 日本では季節によって、服を変えます。
  • A:朝ごはんをいつも何を食べますか。B:日によって違いますね。
  • A:日本人はみんな納豆が好きですか。B:人によりますね。嫌いな人もいます。


~たまま/~のまま、・・・

[導入]

(目を開けたまま寝ているイラストを見せて)

この人は寝ています。目はどうですか。

目を開けたまま寝ています。


(生肉のお寿司の写真を見せて)

肉のお寿司です。肉は焼きません。生です。そのままです。

生のまま、食べます。


クレヨンしんちゃんは30年以上前に始まりました。

しんのすけは昔と今はそのままです。小さいです。

しんのすけは小さいままです。

<板書>

目を開けたまま寝ています。

生のまま、食べます。

しんのすけは小さいままです。

[意味]

「Xまま、Y」で、「Xをしたあとの状態でYを行う」ことを表す。

[接続]

Vた形 + まま

Nの + まま

いA + まま

なA な + まま

[補足説明]

  • 「~ないまま」も使うことができる。

 例)彼は何も言わないまま、部屋を出ていった。

  • 「~たまま」は、瞬間的に終わる動詞を使う。

 例)開けた、閉めた、脱いだ、着た、はいた、かぶった、つけた、など

[例文]

  • 窓を開けたまま、出かけてしまいました。
  • 彼は目を開けたまま寝ています。
  • これは生のまま、食べられます。
  • 私の生まれた町は20年前のまま、何も変わっていません。
  • コロナの感染者は多いまままです。
  • おじいちゃんにはずっと元気なままでいてほしい。


・・・からだ(原因・理由)

[導入]

(教師が一人二役で)

会社の面接です。

面接官:どうしてこの会社で働きたいと思いましたか。

応募者:御社の商品に興味があるからです

面接官:どうして前の会社を辞めたんですか。

応募者:毎日、残業だったからです


みなさんは何のスマホを使っていますか。私は○○を使っています。

○○を使っているのは、安いからです

<板書>

どうしてこの会社で働きたいと思いましたか。・・・御社の商品に興味があるからです。

どうして前の会社を辞めたんですか。・・・毎日、残業だったからです。

○○を使っているのは、安いからです。

[意味]

原因・理由を表す。

[接続]

普通形 + からだ

[補足説明]

  • 明確な理由や原因をはっきり言う表現であり、改まった場面での意見や判断の根拠、決意の理由を述べる場合に使う。日常的な会話で、特に理由や原因を強調する必要がないときは使わない。
  • 「~のは~からだ」で先に結果を言ってから、原因・理由を言う形もある。

[例文]

  • A:どうして日本語を勉強しているんですか。B: 日本の会社で働きたいからです
  • A:どうして前の会社を辞めたんですか。B:毎日残業があったからです
  • A:何で医者になりたいの? B:人の役に立ちたいからだよ。
  • イーさんが日本語へ来たのは、日本のアニメに興味があるからです
  • この会社を選んだのは、やりたい仕事ができるからです
  • 病気になったのは、お酒を飲みすぎたからです


読む・書く「科学者ってどう見える?」

[QAで内容確認]

(1段落目)

  • Q誰にどこで国際調査をしましたか・・15歳の子どもに32の国で
  • Qどんなことがわかりましたか・・国によってかなり違うことがわかりました

(2段落目)

  • Qナイジェリアとトリニダード・トバゴの子どもは何を描きましたか・・女性科学者
  • Q科学者のことを何と褒めていますか・・「科学者は人々を健康にする」「科学者はいつも考え、アイディアを持ち、輝いている」

(3段落目)

  • Qインドの子どもは何を描きましたか・・「水の中で浮力の実験をする科学者」
  • Qウガンダの子どもは何を描きましたか・・「さまざまな実験道具が並んだ部屋」

(4段落目)

  • Qイギリスの少女と日本の少年はどんな絵を描きましたか…暗い絵
  • Qイギリスの少女は何を描きましたか・・・きのこ雲
  • Qイギリスの少女は科学者にどんなイメージを持っていますか・・「科学者は時にダメージを与える」
  • Q日本の少年は何を描きましたか・・髪やひげを伸ばしたままにしている科学者
  • Q日本の少年は科学者にどんなイメージを持っていますか・・「仕事のことばかり考えている」

(5段落目)

  • Q途上国とは例えばどんな国ですか・・イギリス、日本など
  • Q先進国とは例えばどんな国ですか・・ナイジェリア、トリニダード・トバゴなど
  • Q科学者になりたいという人が多いのはどこの国ですか・・アフリカの国
  • Qどの国が科学者になりたい人が一番少ないですか・・日本


PAGE TOP