みんなの日本語中級1課 教案・教材

みんなの日本語中級1

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👇みんなの日本語中級1課の文法解説です。

~てもらえませんか・~ていただけませんか・~てもらえないでしょうか・~ていただけないでしょうか

[導入]

私は○○へ行きたいです。でもどうやって行くかわかりません。

友達に聞きます。「行き方を教えて。」

警察に聞きます。「行き方を教えてもらえませんか。」


日本人と話していますが、話すのが早いです。

日本人に言います。「ゆっくり話していただけませんか。」


仕事が大変です。誰かにお願いしたいです。

先輩に言います。「手伝ってもらえないでしょうか。」


会社のみなさんとご飯を食べに行きます。

財布を忘れました。どうしますか。

部長に言います。「お金を貸していただけないでしょうか。」

<板書>

行き方を教えてもらえませんか。(丁寧★)

ゆっくり話していただけませんか。(丁寧★★)

手伝ってもらえないでしょうか。(丁寧★★★)

お金を貸していただけないでしょうか。(丁寧★★★★)

[意味]

聞き手に「~する」ことを丁寧に頼むときに使う。

[接続]

Vて形 + もらえませんか・いただけませんか・もらえないでしょうか・いただけないでしょうか

[補足説明]

「もらえませんか」→「いただけませんか」→「もらえないでしょうか」→「いただけないでしょうか」の順で丁寧さが増す。

[例文]

  • 駅までの行き方を教えてもらえませんか
  • 財布を忘れたんですが、お金を貸してもらえませんか
  • 資料をコピーしていただけませんか
  • 会議の準備を手伝っていただけませんか
  • 英語を習いたいんですが、いい先生を紹介してもらえないでしょうか
  • 日本語でレポートを書いたんですが、見てもらえないでしょうか
  • 資料がすぐ必要なので、明日までに送っていただけないでしょうか
  • 資料を作ったんですが、確認していただけないでしょうか


~のようだ・~のような・~のように

[導入]※比喩

教師:(外国人の写真を見せて)この人は日本人ですか。

学生:いいえ、違います。

教師:彼は日本語が上手です。毎年お寺や神社に行きます。納豆を毎日食べます。

   彼は日本人のようです

   彼は日本人のように話します。


(城の写真を見せて)彼はお金持ちです。彼の家はこれです。

彼は城のような家に住んでいます。


今、5月です。5月は春です。

でも東京は暑いです。30℃以上あります。

東京は夏のように暑いです。

<板書>比喩

彼は日本人のようです。

彼は城のようなに住んでいます。( _ が名詞)

東京は夏のように暑いです。( _ が形容詞)

彼は日本人のように話します。( _ が動詞)

[導入]※例示

私は辛い料理が苦手です。例えばキムチは辛いです。

私はキムチのような辛い食べ物が食べられません。


私はよくカフェで仕事をします。例えばスターバックスです。

私はスターバックスのようなカフェに行って、仕事をします。

<板書>

私はキムチのような辛い食べ物が食べられません。

私はスターバックスのようなカフェに行って、仕事をします。

[意味]

  • 比喩。「N1はN2のようだ」で、N1の特徴を他のものN2にたとえて示す場合に使う。
  • 例示。「N2のようなN1」で、N2を例に挙げて、N1の特徴を述べるときに使う。

[接続]

Nの + ようだ

Nの + ようなN

Nの + ようにV/いA/なA

[補足説明]

  • 比喩の場合は一緒に「まるで」を使うことがある。
  • みんなの日本語中級2課で勉強する「みたい」と用法は同じ。「みたい」のほうがカジュアルな表現として使われる。

 ※みんなの日本語中級2課」のページへ

[例文]

(比喩)

  • ミラーさんは日本語が上手で、納豆も大好きだから、日本人のようです
  • カリナさんの家はとても大きくて、まるで城のようです
  • カリナさんは城のような家に住んでいます。
  • 彼女はとても絵が上手で、写真のような絵を描きます。
  • まだ10月だけど、東京は冬のように寒いです。
  • 彼はお酒に強いので、水のようにビールを飲む。

(例示)

  • 「リング」のようなホラー映画が好きです。
  • スタバのようなカフェでよく勉強しています。
  • 麻婆豆腐のような辛い料理が苦手です。


~ことは/が/を

[導入]

教師:みなさんはどうして日本に来ましたか。

学生:日本の大学に入りたいです。日本の会社で働きたいです。

教師:いいですね。日本に住むことはいい経験になると思います。


教師:みなさんは日本語が上手に話せるようになりたいですね。

   みなさんは上手に話せるように、どんなことをしていますか。

学生:日本人とたくさん話しています。

教師:いいですね。日本語が上手になるために、日本人と話すことが大切です。


教師:みなさんは何か目標がありますか。

学生:N3に合格したいです。

教師:いいですね。○○さんはいつも勉強を頑張っています。

   ○○さんはN3に合格することを目指して勉強しています。

<板書>

日本に住むことはいい経験になると思います。

日本語が上手になるために、日本人と話すことが大切です。

○○さんはN3に合格することを目指して勉強しています。

[意味]

「~のは/が/を」と同じ意味で使う。

[接続]

V辞書形 + ことは/が/を

[補足説明]

カジュアルな会話では「~のは・が・を」を使うことが多い。

[例文]

  • 外国で働くことはいい経験になると思います。
  • 毎日運動することは健康にいいです。
  • 日本語が上手になりたかったら、日本人と話すことが大切です。
  • 人の前で話すことが苦手です。
  • JLPTのN3に合格をすることを目指して頑張っています。
  • 将来自分で会社を作ることを考えています。


~を~と言う

[導入]

教師:オタクは何ですか。

学生:アニメ、アイドルが好きな人?

教師:そうですね。アニメやアイドルが好きな人オタクと言います


教師:(水が出ない写真、イラストを見せて)これは何ですか。

学生:水が止まります。

教師:水が止まることと言いますか。…断水と言います

<板書>

アニメやアイドルが好きな人をオタクと言います。

水が止まることを何と言いますか。・・・断水と言います。

[意味]

「N1をN2と言う」物や事柄(N1)の名前(N2)を示す言い方。

[接続]

N1をN2と言う

[例文]

  • アニメやアイドルが好きな人オタクと言う
  • ハンサムな男の人イケメンと言う
  • 寝るときに着る服パジャマと言う
  • 水が止まること断水と言う
  • 勉強で海外へ行くこと留学と言う


~という~

[導入]

教師:私は東京に住んでいます。東京を知っていますね。

学生:はい。

教師:私は東京の阿佐ヶ谷に住んでいます。阿佐ヶ谷を知っていますか。

学生:いいえ、知りません。

教師:私は阿佐ヶ谷という町に住んでいます。


教師:休みは何をしますか。

学生:○○

教師:私は今、キングダムというマンガを読んでいます。


教師:○○さんの国には有名なお菓子がありますか。

学生:はい、あります。

教師:何というお菓子ですか。

学生:○○というお菓子です。

<板書>

私は阿佐ヶ谷という町に住んでいます。

私は今、キングダムというマンガを読んでいます。

何というお菓子ですか。・・・○○というお菓子です。

(名前)という(カテゴリー)

[意味]

聞き手が知らないかもしれない物や人を会話の中に取り上げるときの表現。

[接続]

N1というN2

[補足説明]

以下のような例を示すと、わかりやすい。

〇アメリカのロサンゼルスに住んでいます。

×アメリカのロサンゼルスという町に住んでいます。

〇アメリカのルイビルという町に住んでいます。

[例文]

  • 私は宮崎の青葉町という町に引っ越しします。
  • これはちんすこうというお菓子です。
  • Adoという日本の歌手を知っていますか。
  • ロシアのガルショークという料理が好きです。
  • ABC社というアメリカの会社で働いています。


いつ/どこ/何/だれ/どの/どんなに~ても

[導入]

教師:日本で旅行しましたか。何月に行きましたか。

学生:3月です。

教師:3月は春ですね。春は何がありますか。

学生:桜です。

教師:夏は?秋は?冬は?・・・どの季節も楽しいです。

   日本はいつ旅行しても楽しいです。


教師:東京の家賃はどうですか。

学生:高いです。

教師:そうですね。高いですね。新宿も渋谷も品川も全部高いです。

   東京はどこに住んでも家賃が高いです。


教師:私の母は料理が得意です。全部おいしいです。

   母の料理はを食べてもおいしいです。


教師:今、何が欲しいですか。(何人かに聞く)

学生A:お金

学生B:お金

教師:に聞いてもお金が欲しいと言います。


教師:USJへ行ったことがありますか。

   USJは子どもに人気です。お父さん、お母さんも好きです。

   USJはどんなでも楽しいです。


教師:日本では正月になると何をしますか。

学生:初詣です。

教師:正月になると、どの神社でも人がいっぱいです。


教師:好きなアイドルグループがありますか。

学生:はい、○○が好きです。

教師:コンサートがあります。チケットが3000円です。買いますか。

学生:はい、買います。

教師:1万円です。買いますか。3万円です。買いますか。

   どんなに高くても○○のチケットを買います。

<板書>

日本はいつ旅行しても楽しいです。

東京はどこに住んでも家賃が高いです。

母の料理は何を食べてもおいしいです。

誰に聞いてもお金が欲しいと言います。

USJはどんな人でも楽しいです。 ※いろいろな~

正月になると、どの神社でも人がいっぱいです。 ※全部の~

どんなに高くても○○のチケットを買います。 ※程度の強調、いくら~ても

[意味]

どんな場合もすべて~

[接続]

Vて形 + も

いA くて + も

なA で + も

N で + も

[例文]

  • 日本はいつ行ってもても楽しいです。
  • いつてもカリナさんはかわいいです。
  • 恋人と一緒なら、どこへ行っても楽しいです。
  • 東京23区はどこに住んでも家賃が高いです。
  • ワンピースはてもおもしろいです。
  • 母はを作ってもおいしいです。
  • だれに反対されても、海外で働きたいです。
  • だれに聞いても、一番欲しいのはお金だと言う。
  • どんな仕事でも、人の役に立っている。
  • どんなににかっこよくても、性格が悪い人とは結婚できない。


読む・書く「畳」

[文法]

「何人も、何回も、何枚も」・・・「何+助数詞(人、回、枚・・)+も」で数量が多いことを表す。

[例文]

  • 何回も渋谷へ行ったことがあります。
  • 何台もパトカーが道に止まっています。
  • 何人もお店の前に並んでいます。
  • 子どもは何時間もゲームをしています。
  • 毎年何冊も本を読んでいます。

[QAで内容確認]

(1段落目)

  • Q外国人が日本の部屋で興味を持つのは何ですか・・ A 畳です
  • Qフランスで日本人のように日本語が上手な人を何と言いますか・・ A タタミゼと言います

(2段落目)

  • Q昔と今で畳の使い方は同じですか・・ A いいえ
  • Q今はどうですか・・ A 部屋全体に敷きます
  • Q昔はどうでしたか・・A お客さんが来たときだけ、敷きました
  • Q昔は畳を使わないときはどうしていましたか・・ A 重ねて置いていました
  • Qどうして「畳」という名前になりましたか・・ A 昔、「たたむ」は「重ねる」という意味がありました

(3段落目)

  • Q畳は昔、どんな家具でしたか・・ A 自由に動かせる家具でした
  • Q畳を自由に動かして、どんな部屋に使い分けましたか・・ A 客間・居間・仕事部屋に使い分けました

(4段落目)

  • Q畳は何で作られていますか・・ A ワラ・イグサで作られています
  • Q畳を部屋に敷くと役に立ちます。どんな・・ A 部屋の湿気を取って、空気をきれいにします     
  • Q日本人はどうして家をいつも清潔にしたいと思っていますか・・A 素足で畳の上を歩きたいと思っています


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